新隊員生活どうですか?
新隊員のみなさん、まもなく一か月すぎますね。
人それぞれ感じ方は違うと思うだろうけど、楽しんでますか?
今までの生活で体験するわけがない体験の毎日だと思います。
また、ご両親も心配されてることと思います。
もうすぐGWに入りますが、全国各地で行われている新隊員教育ですが
必ずといっていいほど、GW明けに帰ってこない隊員が現れます。
この鯨飲については、いくつか鯨飲があると思います。
大まかにいうと、不慣れな環境から元々の生活に戻るからだと思います。
6時の起床の点呼から、課業中はもちろん、食事・入浴夜の点呼、消灯まで
自由な時間がほとんどない生活を約1か月送る中に長期休暇が発生して
地元に戻り、家族や旧知の知人と時間を気にすることなく過ごしていくうちに
「自由」を感じるようになります。
それと、1人になれる時間も作れます。
自衛隊にいると、ほぼ必ず誰かと行動し、数名で同じ居室に寝泊まりしてますので。
1週間ちょっと、そういう環境にいて、自衛隊に戻ると次の日から朝6時に起こされて
自衛官としての日々に戻ります。
この、「自由」からの「拘束」のギャップを想像するだけで嫌になるんじゃないかと思います。
とても良くわかります。
僕もそうでしたし、その感覚は新隊員の期間だけではなく
一般部隊に配属になってからも続きました。
駐屯地に帰るのが嫌でしかたありませんでした。
でも、帰らないという選択をすると、後でなにかバツがあるんじゃないかと不安だったので、渋々帰隊してましたし
その「帰らない」という選択をすることで親も心配するんじゃないか?
とも思いました。
僕は上司にはあまり恵まれなかったけど、先輩や同期・同僚・後輩には非常に恵まれていましたし
性格や行動が合わない奴とは極力絡まない性格なので、それも良かったと思います。
もし「やっぱりやめたい・・・」
そう思ったら、その時はしっかり申し出てください。
自衛隊は人手不足でそういった意味では「戦力」ですが
新隊員がいなくなったところで、自衛隊の戦闘力としての痛手はありません。
なので、しっかり教官助教と話をして、正規の手続きを取って退職してください。
僕も「脱柵(だっさく)」をした人を何人か見ましたが
そういう人たちは「職務放棄」「任務放棄」として、処分された後に依願退職という形になってしまいます。
昨今のニュースでは、自衛官によるパワハラもちらちら目にしますが
新隊員では辞めやすい環境にあると思います。
僕が新隊員教育を受け持った時は、この部分はしっかり説明しました。
話しづらいこともありと思いますが、まずは申し出ることが自分にとって最良の第一歩になります。