高校卒業~入隊を決めるまで

高校時代は2年生から夏・冬の休みをほとんど休んだことはありません。

 

なぜなら補習に参加していたからです。

これに出ないと進級も卒業もできなかったんです。

 

自分で分析すると、基本的に頭は悪くなかったと思います。

でも何か外力が加わらないと努力しないタイプでしょうね。

 

これは今も変わりません。

 

 

卒業が近づくと、教室には求人情報がおかれるんですよ。

 

いろんな企業緒を見たけど、魅力を感じるものはありませんでしたし

なにより、仕事をしたくなかった。

 

大学に行って勉強なんてもってのほか!

 

時はバブルの終わりかけ。

景気は良かったです。

 

部活もせず、もちろん勉強もせず

このころは、そこそこにグレてましたねw

 

ただ、本気で悪いことや人に怪我をさせるようなことはしませんでした。

煙草も吸ってませんでした。

お酒は・・・

 

 

その日も学校が終わって友達と街を歩いていると

スーツのおっさんが話しかけてきました。

 

「君たち何年生?進路はきまった?」

「誰だよ」

「私はこういうものです」

名刺には【自衛隊】の文字が!!

 

旧地連(地方連絡部、現地方協力本部)の人でした。

 

 

生の自衛官を初めて見た瞬間です。

 

僕の住んでいた街には駐屯地がなく、演習場もないため、自衛隊を見ることはありませんでした。

 

なので、自衛隊に入る(いく)という発想はそれまでありませんでした。

そのおっさんが「どお?自衛隊に興味ない?」

 

僕はめっちゃありました。

部活はやってなかったけど、校内のマラソン大会では常に上位に入っていたので体力には自信があったし、体力さえあれば何とかなるでしょ!

その程度に思っていました。

 

 そのおっさんは深追いはしてこず

「興味があったら名刺の電話番号に電話してください」と言い残し去っていきました。

 

その時一緒にいた友達は「自衛隊だってwww」と笑ってましたけど。

 

 

僕のこの時代は、バブル真っただ中で就職なんてし放題でしたし、給料もよかったと思います。

 

なので、こんな体力使うようなところにわざわざ飛び込まなくてもどうにでもなる時代でした。

 

今は、就職はできてもそこまで良い給料を出す楷書はそんなにないのかなという感じでしょうか。

 

進学を考えている高校生の方へ。

 

何もキャンパスに通うだけが大学というスタイルではないと思いますよ。

 

世の中にはいろんな道がありますので、このバナーから資料請求だけでもしてみてはいかがでしょうか?

 

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やっぱ向いてねーなって思ったら自衛隊を考えるのもあるのかもしれません。

 

 

その日帰宅して、親と相談しました。

親といっても、うちは片親なので母ですけど。

 

大学行かないっていうのは、勉強したくないのもあったけど、母に金銭的な負担をさせるのも申し訳ないなっていうのもありましたしね。

一番大きいのは大学に行ける頭がないってことなんですけどw

 

母は「いいんじゃない?話聞いてみたら?」と、まんざらでもなさそうでした。

 

翌日、母がおっさんに連絡すると秒でそのおっさんが飛んできましたw

本当に早かったです。

 

その時、僕から

「きついのか」「金はいいのか」「辞めたくなったらすぐやめれるのか」聞いたところ

 

・キツイかキツクないかは、入った後の職種によって違う。

・体力勝負の職種もあれば座りっぱなしの仕事もあるし、整備や医療系のものもある。

・給料は初めは基本給122000円で1年に1万円ずつ昇給する。

・辞めたいときはいつでも辞めれるし、2年頑張れば50万。4年頑張れば100万もらって辞めれる。(任期満了金)

 

あれ?これ行くしかなくない?

ぼくの心はほぼ固まりました。

母も同じような印象だったみたいです。

 

1年で1万円の昇給は嘘でしたけどねww

 

これから少しして学校で進路相談がありましたが、そこで「自衛隊に決めた」と進路の担当の先生に伝えると鬼の形相になりました。

 

いろんな思想や団体がありますからね。

北海道は当時社会党の横道孝弘氏が知事だったように、リベラルが主流だったように思います。

 

僕の発言で態度を一変した先生は「ちょっと待っとけ!」と言い残し、職員室から何やらファイルをもってきました。

 

その中身は、成績優秀の生徒にしか見せない求人票でした。

「特別にこの中から選んでいいから自衛隊に行くなんていうなよ!学校に傷がつくだろ!」

 

ムキになりましたね。

 

 

これが僕が自衛隊に入ろうと決めた瞬間でした。

 

#自衛隊 #高校生